「隆以外に誰も入浴していなかったの?」

「誰もいない。1人で両手両足をめいっぱい

伸ばして入浴してきたよ」

隆が自分の両腕を大きく伸ばして答えた。

「女湯は、けっこう混んでいたよね」

「男湯は、誰もいなかったら、男湯に来れば

良かったのに」

「そうね」

麻美子は、隆に答えかけて、

「いや、隆がいるじゃないの」