「さあ、次の駅で降りるわよ」

ゆり子先生は、2人を連れて電車を降りた。

「先生の家って、この駅から近いの?」

「うん、駅を降りたらすぐよ」

ゆり子先生は、電車を降りると、階段を上が

って地上に出た。地上に出ると、良明は、先

生の手を離して、2人のずっと前、先頭を走

っていき、アパートメントのエントランスか

ら中に入ってしまった。

「よく覚えているわね」

ゆり子先生は、良明の記憶力に感心した。